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7月18日(火)は、CBGKシブゲキ!!さんにて、企画演劇集団ボクラ団義-Play Again-vol.7『サヨナラノ唄』を観劇。
【雨の降る日、ある一台のツアーバスに乗った数人の乗客たち。乗客達が集まったそのツアーとは、『自分の過去への後悔をやり直すことが出来る』そんなツアー。
しかし、後悔をやり直すことが出来る、そんな漠然とした名目のツアーに疑いを持ちつつもバスに乗った乗客たちを出発後すぐに待ち構えていたのは、そのバスの転落事故であった。
この事故により、乗客は全員が死亡……という事実に驚く暇なく、乗客たちは事故後自分たちがいるその場が、出発の時間よりも“過去”であることに気づく。
彼らは自分の命を失った。しかし彼らはそれぞれの過去で、自分の後悔をやり直すチャンスを得た!? これが「後悔をやり直すツアーか」と問う参加者に、ツアー会社の社長は、悪びれることもなく述べる。
「事前の申込書の注意書きにも書いてあるでしょう? このツアーは、死を伴います」
ボクラ団義が送る。過去作品再演プロジェクトシリーズ『Play Again』第7弾は、死のタイムスリップバスツアー!!
命を失い幽霊となった参加者達が、後悔のある過去で何をする!? 悔やみ続けてたあの別れを防ぐ? それとも、ただただ、見つめ続ける? 何よりもまず「自分達が事故に遭ったあのバスの発車を止める」!?
後悔だらけの幽霊達が、今(2017年)よりもちょっと前、すごく前、つい最近を駆け巡る!!
「あなたの幸せを祈った振りをして明るく手を振った。あの時のさよならは、いい別れだったでしょうか?」
雨の中で響いた唄、雨音という名の、サヨナラノ唄。】
いつも趣向を凝らした舞台セットで僕たちを驚かせてくれるボクラ団義さん。
本作でも、ギミックを巧く使った素早い舞台転換は健在。
物語の背景となる雨傘と美しい舞台照明の使い方も素敵で、印象に残るものでしたが、鍵を握る『バス』のセットが、とても凝っていました。
車のセットは、キャラメルボックスさんの『流星ワゴン』をはじめ、色々と観て来ましたが、劇中、左右に曲がるのはもちろん、走っているかのように、ゴトゴトと揺れています。臨場感を出すために、後ろで揺らしているスタッフさんに頭が下がります。
ナンバープレートの“34-75”の意味するところは…
物語も、ボクラ団義さんの作品では珍しく硬派で、神戸の福知山線脱線事故や東日本大震災、脳死と臓器移植の問題…などが、ストーリーのエッセンスとして絡められていました。
休憩なしの2時間40分とロングな作品ですが、重厚なミステリー作品に、ラストまで物語に引きつけられました。
バラバラに思われた乗客たちが、物語が進むにつれて、雨水のように一つの線に繋がっていく脚本が素晴らしいです。
タイムトラベルものは、ボク団さんの得意とするところですが、各時代にタイムリープした乗客たちが、時代を超えて会話をすることが出来るところや、幽霊としてタイムリープする(その時代の人たちには見えないのですね)ところの解釈が新鮮で、面白さを添えています。
素敵な物語を支えるキャスト陣も豪華。
鈴井亜美役に客演で栗生みなさん。
マイナーなアイドル役を演じるくりゅさん。
オープニングから、素敵なくりゅさんの生唄を聴くことができました。
何曲か唄うのですが、全体的に歌姫くりゅさんの歌唱力を存分に活かした演出で、くりゅさんなくしては、ここまでのクオリティは出せなかったように想います。
本作では、一人の人物を、現在と過去、二人のキャストで裏表のように演じられるのも特徴で、くりゅさんが演じているのは、過去の亜美。
現代の鈴井亜美を平山空さんが演じます。
くりゅさんとらーそーさんのコンビは、ファンとしては嬉しい限り。
語尾に「ぷー」をつける風変わりなアイドル役のらーそーさんが新鮮ですが、ラストシーン、くりゅさんの歌を受けて、一緒懸命に唄うらーそーさんに感動です。
ボク団さんの“小さな巨人”大友歩さんは、御数原絢子役。
バスガイドの姿がとってもキュートですが、バスツアー会社社長・街金潤役の若狭勝也さんとの息のあったキメポーズが、強烈な印象を残します。
出演シーンも多く、ストーリーを支える役を好演されていました。
主演・喜村卓也役を演じる竹石悟朗さんが、素晴らしいお芝居。
お芝居が自然で、役柄との一体感が抜群です。
添田翔太さんの無口な天才外科医、沖野晃司さんのバスドライバー、6番シードから客演の藤堂瞬さんの厚生労働省キャリアも、普段のイメージからガラリと変えてくるところは流石の演技力で、新鮮で面白かったです。
土田卓さんの浮浪者は、はまり役です。
佐津川瞳を演じた入来茉里さん(現在)と白井那奈さん(過去)は、雰囲気が良く似ているお二人で、良かったです。
雨音が常に流れる舞台、「雨は空と地面を繋ぐもの」など、雨に関わる素敵な言葉が、たくさん登場します。
英語の『グッド・バイ』、別れなのに何故“グッド”なのか?
ダブルカーテンコールで迎えた舞台『サヨナラノ唄』は、7月23日(日)までの上演。
上演時間は、休憩なしで2時間40分でした。
毎公演、ボク団さん恒例の“長い前説”が、開演25分前からあるので、お早めのご来場をオススメします。
(この日は、劇団主宰の久保田唱さんがお休みのため、添田さん大友さんでの“お留守番前説”でした。)
(りょう)
この日は、の三田直門さんが、事務局に宣伝に来てくださいましたよ~
三田さんというと2010年例会作品『流星ワゴン』という作品で
橋本さんという名のコミカルな運転手さんを演じていらっしゃいました。
『いのちの花』
8/17(木)~8/27(日)
於:銅鑼アトリエ
問い合わせ先:劇団銅鑼03-3937-1101(平日10時~18時)
横浜演劇鑑賞協会の会員には
一般:4.500円 → 特別価格:4.050円
横浜演劇鑑賞会の会員であることをお伝えくださいね。
動物愛護センターで、殺処分された動物たちの骨を見て
衝撃を受けた女子高生たちが、ある取り組みを始めるお話…
以前、TVで取り上げられていた実話をもとにしたお話です。
こちらは仮チラシですが
3/9(金)~18(日)
於:池袋・東京芸術劇場シアターイースト
注)三田さんは、こちらの方にご出演です。
もう一つは
8月22日(火)
MANDALA PRESENTS READING LIVE 2017 <岸田國士を読む。夏>
「ぶらんこ」「明日は天気」
演出:神品 正子
出演: 小林 もと果(劇団キンダースペース) 深水 みゆき 永野 和宏(劇団新人会)
三田 直門(劇団銅鑼)
開場18:30 開演19:30 ¥3,200
詳しい内容は→
MANDALAは、食事をしながら観れるという
なかなか大人のバーの雰囲気が味わえる楽しい空間ですよ!(^^)!
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